トゥルーバイパス
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トゥルーバイパスの必要性は、お使いの機材のセッティング、プレイスタイル、 目指す音楽の趣向性など、お客様一人一人の事情によって異なります。 ROOT20では、トゥルーバイパスを必要とされているお客様向けに様々な手法と メニューを用意しております。(万人におすすめしてる訳ではありません) |
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トゥルーバイパス手法のあれこれ |
エフェクト OFF 時のバイパス音の劣化を防ぐトゥルーバイパスにも、下記、いろいろな手法があります。エフェクターの構造や回路によってどの方法が適しているかも変わりますが、物理的にトゥルーバイパスにできないこともあります。なお、BOSS
のツインペダルシリーズについては、入出力のジャックが多すぎて 4PDT のスイッチやリレーで対応できないため、トゥルーバイパスメニューを用意しておりません。
フットスイッチ交換 出力ジャックの手前にフットスイッチを設けてエフェクト音とバイパス音を選択しているエフェクターは、スイッチを極数が多いものに交換すれば容易にトゥルーバイパスにできます。 LED なしのエフェクターでは 6P スイッチ(カーリングまたはミヤマ)に、LED 付きのモノラル出力エフェクターでは 9Pスイッチ(クリフまたはフジソク) に、ステレオ出力エフェクターでは 12P スイッチ(フジソク)に交換します。海外製のワウ、エレハモ製品などに適応する、いちばん一般的なトゥルーバイパスです。 実績例 ・EBS Octa Bass : クリフ 9P ・Electro Harmonix Clone Theory : カーリング 6P ・Marshall Guv'nor : フジソク 9P ・Maxon CS-550 : フジソク 12P ・Maxon D&SU(small case) : フジソク 9P ・Maxon FL-303 : クリフ 9P ・Roland AP-2 : ミヤマ 6P ・VOX V-847 : カーリング 6P など ミレニアムバイパス式 最近の Jim Dunlop 製品のように基板にすべての部品が取り付けられている場合、フットスイッチを極数の多いものに交換すると基板に取り付けできず、ケースに組めなくなってしまいます。この場合には、Proco の RAT で有名なミレニアムパイパス式とします。 元々、フットスイッチで出力の切換と LED の点灯を行っている場合、フットスイッチで入力と出力の切換を行うように配線を変更して、LED は別途、電子スイッチで点灯するのがミレニアムバイパス式です。 実績例 ・MXR : Blue Box, Phase90 EVH など ペダル下スイッチ交換 Maxon のリイシュー OD-9/SD-9 に採用されている TBS (True Bypass Switching)のペダル下スイッチ(国産 4PDTスイッチ)を、Maxon/Ibanez の9シリーズと BOSS のコンパクトシリーズに移植するトゥルーバイパスも可能となりました! 元々の電子スイッチ回路をエフェクト回路が常時 ON になるように細工した上で、取り付けたスイッチでバイパス経路を新設します。エフェクターの機種によっては、クリックノイズが目立つものもあるようです。 また、TBS シリーズのペダル同様に、エフェクト ON するときにはペダルを踏んだ瞬間に ON する一方、エフェクト OFF するときにはペダルを踏んで離す瞬間に OFF するので、慣れない方もいるかと思います。 写真上が、BOSS コンパクトに移植した様子です。エフェクト ON/OFF 以外の機能も兼ね備えた機種 (SD-2、DD-3、PS-5など) はこの方式では対応できず、下のラッチングリレー式トゥルーバイパスとなります。 実績例 ・Ibanez / Maxon : TS9, TS9DX, BC-9, CP-9 など ・BOSS : SD-1, DS-1, BD-2, OD-3, DM-2, DC-2, CEB-3 など ラッチングリレー式 元々が電子スイッチ式のエフェクターが対象で、内部にリレーを新設することでトゥルーバイパスを実現します。ラッチングリレー(自己保持リレー、キープリレー)を採用しているので、切換の瞬間以外、リレーによる電池の消耗はほとんどありません。ただし、電池が劣化すると音は出てもエフェクト ON/OFF の切換が出来なくなります。 追加回路は消しゴムサイズでエフェクターの外観は変わりませんが、ゲインの高いエフェクターでは若干「ポツ」というクリックノイズが出てしまいます。 写真下が、Ibanez TS9 に取り付けた様子です。 実績例 ・Arion : SCH-Z, MTE-1 ・BOSS : OD-1, CE-2, DD-3(グレーラベル), PS-5, RV-3, SD-2 ・Ibanez : TS9, TS9DX ・iSP : DECIMATOR など トゥルーバイパス化が困難な機種 ・BOSS DD-5、DD-6、DD-7など、ジャックが4個以上のBOSSコンパクト (内部がジャックでいっぱいで、リレーを入れるスペースがありません) ・BOSS DD-3(ブルーラベル、ピンクラベル) (DD-3は生産時期により中身が3種類あり、グレー以外はスペースがありません) |
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BOSS TU-2 トゥルーバイパス |
BOSS のクロマチックチューナー TU-2
のトゥルーバイパス機です。写真右のように、内部にラッチングリレーを増設し、ペダル下の元々のスイッチと回路的に連動させる ROOT20
独自の方法ですので、外観、スイッチ、操作性などは元々の TU-2 と変わりません。
OUTPUT 出力は、INPUT からのトゥルーバイパス音となり、チューナー使用時にはミュートされ音が出ません。BYPASS 出力は、内部バッファを通った音のままで、チューナー使用時だけ音が出ます。OUTPUT 出力と BYPASS 出力から同時に音は出ませんので、その点だけご注意ください。 お手持ちの TU-2 の持込モディファイについては、トップページの MAIL ボタンよりお問い合わせください。持込モディファイの場合、モディファイ前後の音の違いにビックリされる方が多いのですが、最近は、ベースでお使いのお客様も増えてきました。 |
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KORG DT-10 トゥルーバイパス |
KORG のクロマチックチューナー DT-10 のトゥルーバイパス機、新登場です。元々の電子スイッチをクリフ9Pスイッチに交換してトゥルーバイパス化しますが、スイッチを交換するだけでは正しく動作しないため、写真右のように、スイッチの状態に合わせてチューナー回路を起動/切換するためのロジック回路を追加しています。
OUTPUT 出力は、INPUT からのトゥルーバイパス音となり、チューナー使用時にはミュートされ音が出ません。BYPASS 出力は、内部バッファを通った音のままで、チューナー使用時だけ音が出ます。OUTPUT 出力と BYPASS 出力から同時に音は出ませんので、その点だけご注意ください。 DT-10 はバイパス音の劣化が比較的少なく、またフットスイッチの外見も手伝って元々トゥルーバイパスと勘違いされている方も多いようですが、TU-2 などと同様に電子スイッチ式です。 また、DT-10 はリレー式のトゥルーバイパスにすると電池使用時には短時間でディスプレイが暗くなる省電力モードに入ってしまいます(消費電流の増大による電圧ドロップにより電池の見かけ上の電圧が下がるのが原因)。このため、DT-10 についてはラッチングリレー式のトゥルーバイパスはお受けしておりません。 |
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Cry Baby 535 のトゥルーバイパス |
Cry Baby 535
は、フットスイッチに音響信号が流れないリモート切換式のため、フットスイッチの極数を増やすだけではトゥルーバイパスにできません。エフェクト回路を常時
ON
にした上で、回路の外側でバイパスループを新設する方法でトゥルーバイパスにします。
入出力のジャックは基板にハンダ付けされているため、基板のパターンを切り貼りし、元のフットスイッチ外すと一緒にLED基板もくっついてくるので、この基板を別途固定しています。 ワウではありませんが、Jim Dunlop Uni-Vibe UV-1 も、同手法でトゥルーバイパス化できます。 |
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Guitar Shop PHASE IN |
TU-2 トゥルーバイパスモディファイ済、SCH-Z 音量合わせ
モディファイ済を取り扱い、広島の楽器店です。 |
update |
TU-2 と DT-10 のトゥルーバイパスモディファイを取り扱い、
大阪の楽器店です。 |
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